展示会「すきまのひとびと」が固まってきた

先日、ツイッターでちょろっと言っていた展示会「すきまのひとびと」について。
一生懸命に企画書を練りまして、だいぶ内容が固まってまいりました。

「すきまのひとびと」っていうのは私が勝手に作った言葉なんですけど。
生きづらさがあるんだけれども、例えばお金がなくて・家族の理解がなくて病院に行けないとか、障害度合いが軽かったり実際よりも軽いように見られたりとか、そんなことで支援を受けられないで、事実上社会からこぼれ落ちてしまっている人々 といった意味です。

で、展示会「すきまのひとびと」というのは、「何らかの生きづらさを抱える人々がスタッフ・出展者として参加し、そのどちらにも、謝礼金をお支払いする展示会」というものです。
スタッフだけじゃなくて、出展者さんにもお金払います。あと「生きづらさ」に証明はいりません。自己申告です。

「なんで出展者にお金あげるの? 普通、出展者が出展料払うものじゃないの?」
と感じる方もいらっしゃると思います。
これには理由があります。

自分の得意なことで、対価を得るということ。認められるということ。
これがどんなに心強いことか、わかりますか。

絵なり、歌なり、何かを表現することが出来るのは、それだけでもうスキルです。誇るべきことです。でも、社会はそうさせません。
表現活動は遊びで、有名人は別枠。おまえにできるわけがない、もっと普通をがんばれ。そんな押しつけが現実なんですよ。
ここを打破したい、というのが、大きなひとつ。

あとは、「対価を得る」という責任感を持って表現活動を行う練習台にしてほしい、とか。
この収益により確定申告が必要になるので、みんなで協力しあって書類を書きそろえることで、今後のための経験としてもらいたかったりとか。

一応今時点の設定は、
・出展者さんへの謝礼金:10,000円(たぶん源泉徴収します)
・スタッフ業務委託金:原則、時給換算で1,200円。固定給のお仕事もあり (たぶん源泉徴収します)

で、出展者さんは、かならず名刺かフライヤー的なものを作品につけて送ってもらう。
だって、作品を見たお客さんがお仕事依頼したくなるかも知れないじゃない。
で、もしお金なくて作れないなら、この10,000円使って。

ただお金あげるだけの展示だったら、やってもしゃーないじゃないですか。
一時的に1万円ぽっちもらったところで、ねえ。
その先がないとだめだ。1万円なんてひと月の食費にもならないよ。続かなきゃ意味ない。

もちろんそんなみんなに配れるようなお金うちにはないので、民間の助成金を頼ります。
で、助成金おりなかったら、有償っていうのはナシで規模を縮小、無料アンデパンダン展としてやります。

私さ、昔さ、ほんとにしんどい生活しててさ。河原の草食って生きてた期の話ね。
そんな中でもいちおう絵は描いていたんですよ。
それはまさにチラ裏でしかなくて、作品なんて言えるような代物ではなかったけれども、描いたら描いただけ全部壁に貼ってたのね。

私ねえ、誰かに見てもらいたかった。気づいてほしかったんですよねえ、私しんどいんですよーって。

でも私のときは、そういうつながりはなかった。

じゃあ、今ね、私がやるべきことって、そういうつながりの提供ですよね。だって元気なんですもん。動けるのに動かないのは、私はしたくないから、動く。

人間として矢面に立つのは苦手な人でも、作品だけピョロって置くなら、できるかもしれないでしょ。誰かと顔合わせて品定めされるよりは、こわくないかもしれないでしょ。

だからねー。
がんばってみるねー。

どうなることやら。

また。

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