虚無からはじめるお絵かき談義 水彩画① 紙が波打ってしまわない方法(水張り不要、100均の紙でOK)

いつまで続くか分かりませんが、シェアアトリエらしく、たまには絵の話でもしましょうか。

というわけですので、やはりねじろにやたらと充実している画材「水彩絵の具」。これを使ったお絵かきについてお話してまいりましょう。

といいましても、わたくし完全独学でございまして、かなり感覚でやってる部分がございます。さいわい、テクニカルな部分については適宜ツッコミを入れてくださる強い味方がおりますので、その視線を感じながらやっていきたいと思います。

今回は、ほんとに何もわからん状態で今から水彩を始める人向けかな。

●紙が波打ってしまうことを防ぐためには100均へゴー

水彩絵の具で描くことは、たぶん小学生のとき授業でやりましたよね。ほとんどの方は。
その時の記憶で、「紙がヨレヨレに波打ってしまう」っていうの、ありませんでした?
がんばって描いたのに紙が波打ってしまうと、テンション下がりますよねえ。

いちおう「水張り」という方法でそれを避けられるのですが、わりとめんどくさい作業です。その作業のせいで水彩から人々の足が遠のいてしまうのは、悲しいことです。

いちおう、なるべくカンタンに安く水張りをする方法をyoutubeにアップはしてあります(https://www.youtube.com/watch?v=c4mT_6-WkZg)。が、それでもめんどくさいと思います。

ふだんのお絵かきにはそこまでしなくても、とてもシンプルな話、「厚い紙を使う」でほぼ解決します。

そこで使用されるのが「水彩紙」という、要は「水彩用のちゃんとした紙」です。画材屋さんにあります。それも「300g」と書かれているやつぐらいになってくると、そうそうウニョウニョにはなりません。ちょっと反るくらい。

こういうの。

でも水彩紙って、まあまあの値段するんですよ。この「アルシュ」という紙なんて、ハガキサイズで5枚入りで550円くらいするんです。もちろん高いだけある、ちゃんとしたいい紙なんですけど。

いきなりそれはハードルが高すぎなので、今回は「100均やマルマンスケッチブックの紙を、水張り無しでなるべくヨレヨレさせずに描く方法」でいきますね。絵の具はとりあえずなんでもいいです、100均のでも結構。水彩エフとかサクラマット水彩とか家にあるものでいいですからね。

まずですね、100均でMDF板みたいなの売ってますから、それ買ってきてください。家に木の板あるならそれでいいですよ。ていうかもうテーブルでもいいです。
あと、マスキングテープも買ってきてください。

そうしましたら、紙をですね、その板にマスキングテープで貼ります。べったりと。なるべくピンと張ってください。

で、この状態で、描いていきます。上と下の画像、紙が違うけど、やりかたはいっしょ。

5分くらいで描きました。

で、ポイントです。とてもでかいポイントです。

かわくまで、はがさない。

はい! もう一度!!!!!
ご唱和ください!!

かわくまで、はがさない!!!

描いてる途中、それなりに波打ってくると思います。でも大丈夫です。四方をマステで抑えているので、乾いていく時にもういっかい伸びてくれるわけです。
それを乾く前に剥がしちゃうと、波打った状態のまま乾いちゃうんで、せっかくのマステが無駄になりますからね。ドライヤーとか使ってもいいから、しっかり乾かしてからはがしてください。

すると、100均などの薄手の紙で結構しっかり水を使って描いても、これくらいの波打ちで済みます。

ふざけた絵でごめんなさいね、急いで描いたんです。

コミックイラストなんか、水彩絵の具または水彩色鉛筆などで描きたいけど、波打っちゃうからヤなんだよなあ……って思ってる方なんかおられたら、ぜひこれやってみてください。

スケッチブックのまま、ちぎらずに描きたい方は、ブックそのものを板の代わりにして、下の写真のようにする方法もありますよ。私はちぎる派なのであんまりやらないんですけど、やってる方は多いです。

個人的な考えとして、「ハードルを低く、裾野を広く」っていうのをものすごく重要視してまして。
安く、かんたんに、そしてテンションが上がる方法を考えていきたいなーと思うところです。

で、慣れてきた頃にたぶん「もうちょっとこうだったらいいのにな」という気持ちが生まれてくると思うんですよ。そのときにはぜひ、「じゃあ、紙をマルマンからホワイトワトソンにしてみよう」「絵の具を水彩エフからホルベインにしてみよう」「ほかにも水彩紙や絵の具があるのか、見てみよう」と、少しずつステップアップしていけたら、それは本当にうれしいことです。

以下、いちおう自己紹介と宣伝をしておきましょうか。検索から来てくださる方もいらっしゃるかもしれませんからね。

私はキノコファクトリーと申す者でして、絵を描いたり歌を歌ったりしてあそんでいます。
下記のような絵を描きます。

で、ウェブサイトが「https://kinocofactory.work/」になります。

そして、キノコファクトリーが運営しております、熊本市東区 尾ノ上のシェアアトリエ&ギャラリー「キノコファクトリーのねじろ」では、水彩絵の具をはじめ、アクリル絵の具・ガッシュ、コピック、色鉛筆、レジン用品などなどさまざま取り揃え、それらが一日850円(2021年7月31日までは500円)で使い放題です。

案内ウェブサイトはこちら:https://kinocofactory.work/workshop.html

以上宣伝でございました。

こういう、「基礎すぎて誰も教えてくれないところ」みたいなのを書いていけたらいいなとおもいますよ。
はい。

じゃあまた。