心理学は嫌いじゃないけど心理学で対人を解決しようとする人は苦手という話

いちおうわたくしも、本当に細々とではございますが物売りしておりますから、ちょっとした行動経済学の切れっ端の切れっ端ぐらいのことには、ぶち当たるんですね。
ネット発信だと特に、そういうのが出てくるんですよ。

でも、ねえ……
うーん、ねえ……

いやね、
「人間には、これこれこういう傾向がありがち」
っていう事実を知る事自体は、嫌いじゃないんですよ。人並みか、人よりわずかに強めの興味があると思います。

ただねー。
なんかねー。
それをテクニックと称して人に積極的に使っちゃうタイプにつきましてはね、私、ごめんなさいね、正直ちょっと苦手ですね。
自分がそれをされた場合にね、けっこう、嫌なんですよね。

「赤色は食欲わく色!」みたいな、毒にも薬にもならん話なら、別にいいんですよ。
「嬉しい気持ちで買ってもらいたいから、赤にしよう!」なんて、かわいらしいもんじゃないですか。
私は好きですよ、赤。

でもこう、そういった各種の心理的傾向をふんだんに利用して「こういう気持ちに『させよう』」という、他をコントロール下に置こうという性根はね、どうも気に食わん。
それが自分なりの工夫をこらしていて、相手のことも慮っていることがよくわかるものであれば気持ちよく「おっ! こりゃ一本取られたな!」なんですけど、安易なのがいっぱいいるじゃないですか、ちょくちょく。
別にいいサービスや商品じゃないのに、口先で売ろうとしたり。
いい人間になる努力をしないで、心理学〜テクニック〜とか言って小手先だけ小綺麗にしたり。
ひどいのだと、他人をズケズケと罵っては、「(それに比べて俺はすごい)」を常に言外に入れてるバカとか。

私はこれをよく言うんですけど、「それで釣れるのは、それで釣れるような人たち」でしかないわけでして。
そうした手段で物を売ったり対人関係を構築しようとする人は、お客さんや相手を「カモ」だと思ってるってことじゃないですか。意識的になのか、無意識なのかは問わず。
そこが嫌なんですよ。

そもそも、この情報過多とか言われてる時代にね、ハロー効果だの競合他社落としだの、出回りきった古臭いやり方で効果を狙うようなの、相手に対して不誠実ですよねえ。
「お前は無知そうだから騙されるでしょ」って言ってるようなもんじゃないですか。

だからですね。
私は今度シェアアトリエを開くわけですけれども、そこでは、小賢しい心理合戦とか、ナシでいきます。

もちろん、無言でボーッと店番してたら誰にも気づいてもらえないので、存在に気づいてもらう努力と何が求められてるかよく調べる努力だけはしますけれども。

ただもう、ありさまは、あるがまま。
私が「こうだな!」と思うがまま。
だって、私のアトリエですからね、大義名分は。

私はなんせ頭わるいですからねえ、人様をコントロールできるような高尚な脳みそ、持ち合わせておりませんでね。
「おっ、いいな、これは行ってみたい」と思ってもらえるようなことを色々と考えるのは、好きですけど。

だから、サイトとかも業者に頼んできれいにしたりとかしないで、あんなのなんですよ。
「業者に頼んだきれいなサイトじゃないと来ない人」じゃなくてね、「サイトはクソダサいけど、サービス自体は鬼のように自分にフィットしてくるな、と思ってくれる人」「この取り組みおもろいな、と思ってくれる人」を呼びたいの。

そうじゃないと、アトリエが私の手に負えなくなって、楽しくなくなっちゃうので。

楽しいと思える事しかできんのよ。
だから、私の思う「楽しい」と、琴線が合う人をいっぱい呼びたいの。

今、ご時世がご時世なんで、準備期間にはちょうどいいかなと思っています。
ゆたーーーーっと、ぬるーーーーーっと始めて、だんだん輪が広がっていくといいな。

そんな感じです。

ちなみにねじろの今は、「不動産屋さんに契約申し込みを済ませて、保証会社の審査待ち」です。
政策金融公庫からの融資は、無事におりました。
がんばります。

まったねー